WordPress(ワードプレス)のバックアップ体制を改めて考え直してみた記録(個人的備忘録)

WordPress(ワードプレス)で構築したサイトを複数かつ長年運用していると、いつも次のようなモヤモヤした状況に陥ります。

  • 新規構築時やリニューアル時はそれに集中しているので設計思考や仕様の細部まで理解が行き届いているけれど、時間が経つと「あれはどうだったっけな?」と記憶や理解度が低下してしまう。
  • 新規構築時やリニューアル時の時点で最新、最良と考えた知見に基づいてWordPressを構築するけれど、時間が経つと、WordPress本体は更新毎に微妙に方向性は変化し、プラグインはそれぞれ開発の熱量が変化することで最適と思われるものは入れ替わり、さらに新たな発見や知見の訂正等により自分自身や世の中の知識、ノウハウもアップデートしてしまっている(良いことではあるけれど…)。

定期的に、最新の知見に基づいて、ほぼゼロから大リニューアルをすることができればスッキリするのでしょうが、費用対効果や経済合理性等の面も影響し、なかなかそういう訳にはいかない現実があります。

今回、久々に新しいWordPressサイトを構築したり、少し前には別サイトの大幅なメンテナンスを行なったりしたので、この機会に、自分で管理しているWordPressサイトについて、改めて「バックアップ体制」面を見直してみることにしました。


先に結論です。
今後は下記のような方法でバックアップしていくことにしました。

  • プラグインは「BackWPup」をインストール。
    • 「ジョブタスク」は「データベースのバックアップ」と「インストール済みプラグイン一覧」のみを選択。
    • 「アーカイブ形式」は「Tar GZip」を選択。
    • 「バックアップファイルの保存方法」は「メールでバックアップを送信」を選択。
    • 「ジョブスケジュール」は「WordPress の cron」にし、週1などに設定(頻度はサイト毎の状況次第)。
    • 「設定>ジョブ」の「サーバーの負荷を軽減」は「中」に設定。
  • サーバ上のファイルについては、万一、何か復元の必要性が生じた場合には、WordPress本体は改めて新規で別ディレクトリや別サーバにインストールする前提で考えます。その上で、下記のディレクトリを手動でダウンロードし、Googleドライブへバックアップ。
    • 「wp-content/uploads」(またはこれに該当するフォルダ):今後は追加された新規アップロード分のみを定期的に手動ダウンロード
    • 「wp-content/themes」(但しWordPress推奨で取り敢えず入れてある不使用のデフォルトテーマはバックアップ対象外):今後はテーマ更新時などごくたまに手動ダウンロード
    • 「wp-content/plugins」:一応、現時点のものをダウンロードしましたが、基本的には改めてインストールする前提でバックアップはせず。

これまで以上に復元する時の実用性、現実味や、長期的な継続性を重視した結果、こうなりました。


ここから下は結論に至るまでの考察や周辺情報です。

  • 主に利用しているレンタルサーバー「ロリポップ!」自体のバックアップサービスを確認しましたが、「バックアップオプション」を申し込むと「¥330/月」かかります。Wordpressのバックアップも復元も非常に簡便そうなサービスですので、レンタルサーバーにロリポップを使っていて、かつこの金額を支払っても良いと考える方にとっては、「バックアップオプション」がベストだと思います。
    今回は少しでも安く運用したいサイトが対象なので、ロリポップのバックアップオプションには頼らない方法を模索しました。
  • UpdraftPlus」というプラグインはかなりいい条件が揃っているのですが、最大のネックは、新しいサーバ等へエクスポート&インポートするには有料版が必要という情報です。WordPressの管理画面で「復元」ボタンを押すと、バックアップから手軽に復元できるとのことですが、実際に復元したい状況というのは、管理画面にすら入れない状況下だったり、別サーバへ移したい状況下だったりするので、今一つ実用性が低い印象を受けました。
  • 使うことにした「BackWPup」は重いという情報を結構見かけます。そこであくまでデータベースのみのバックアップに絞り、メールでの送信に限りました。これまでも別のプラグインでデータベースのバックアップファイルは受信してきており、定期的に古いメールは削除する流れが出来ているので、メールがたまること自体は問題ないものと考え、この方法に落ち着きました。

本当は、差分バックアップで、データベースもサーバファイルもすべて自動でGoogleドライブ辺りにバックアップされ、いざ復元が必要になった時は、別ディレクトリや別サーバであっても簡単にそのバックアップをインポートできる、という環境がベストではあります。
しかし、コストがかかったり、設定が煩雑だったりと、なかなかこれを実現するのはハードルが高そうです。そのような事情も踏まえて、上記のような結論となっています…😊


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