観た映画リストに『アバンダンド 太平洋ディザスター119日』追加。2015年のニュージーランド映画。原題は『Abandoned』。実際に起こった遭難事件がもとだという。
- 観始めた初期段階では途中で断念しそうなタイプの映画に思えたが、意外に観れたのは何故だろう。何となく災害時、サバイバル時の参考になりそうな思惑は働いた。特に、飲み水が底をつき、雨を待つ辺りから。
- 大洋の沖合だと、水面にそんなに魚はいないような気もしたが、あの程度の日数でも魚礁化していくものなのかと知る。
- 途中、レンズに水滴や汚れが付着し、カメラの存在を暗に感じさせてしまうカットが随所に見られる。この手の撮影では避けられないことだけれど、意外に後処理などで消すことはせず、そのまま使っているのが少し印象に残った。「「ロード・オブ・ザ・リング」のVFXチームが災害の恐怖をリアルに表現」との解説を見かけたので、逆にその水滴や汚れを見せることで、実写っぽさを表現していのかも、とも思った。
- なぜそこまでしてトンガを目指したのか、なぜこの4人のメンバーになったのか、その点は今一つよく分からなかった。
- ニュージーランドから海流に流され、南米まで陸地はないかも、という話ながら、最終的には意外に近い、ニュージーランドの離島に辿り着いたわけだけど、はっきりと地図が明示される訳ではないため、位置関係やなぜそれほど流されなかったのか、その割に捜索で見つけられなかったのかはよく分からなかった。
- 捜索機関がお金を理由に捜索に消極的な姿勢で描かれている。今の日本の感覚からすると、なかなか考えにくい感じだけど、現実でもそうだったのだろうか。不思議に感じた。
- ニュージーランドの映画産業について検索したら、Wikipediaによくまとまっていた。
- 最後、島に流れ着き、偶然見つけた一軒家に忍び込んだ後、散々勝手に飲み食いし、設備を使いまくる辺りは、まぁ気持ちは分かるが、もう少し何とかならなかったものかとは感じた。家の持ち主からしたら堪ったものではない状況ではある…。
以上のような感想でした…😊
★★★★☆|4