私立高等学校等授業料軽減助成金の申請手続きの方法、実例|e-Shienで私立高等学校等就学支援金を認定後の6月下旬|要点備忘録

今年4月上旬に「高等学校等就学支援金オンライン申請システム(e-Shien)」のサイトを使って高1の子どもの「私立高等学校等就学支援金」の申請をし、6月16日に「審査完了通知」メールを受信、e-Shienログイン後の画面の「認定状況」ページでも認定されている旨、確認できました。

2023年7月3日:高等学校等就学支援金の受給継続の継続意向登録に関する関連投稿について追記あり

 それも束の間、6月19日(月)から「私立高等学校等授業料軽減助成金」の申請が始まったとのことで手続きを行います(申請期間は7月31日(月)まで)。1制度1申請のシンプルなものではなく、高1となった子どもについて今回初めて向き合う仕組みのため、はじめはなんのこっちゃと戸惑いました。高1で申請すれば高校卒業まで自動更新というほど単純なものではなく、来年高2以降も毎年繰り返し手続きをする必要があるようなので、自分への備忘録の意味を兼ねて、要点をこの記事に記録しておくことにします。専門家ではなく、あくまで一人の保護者として実務、実践で把握したことを記録するものですので間違い、勘違いもあるかもしれません。また属する都道府県によって制度が異なるようです。我が家は東京都での手続きです。これらの点について、予め十分にご理解いただいた上で必要に応じてご覧ください。

「就学支援金」「授業料軽減助成金」「奨学給付金」と大きく3つの制度がある

 とにかくまずは「(私立高等学校等)就学支援金」「(私立高等学校等)授業料軽減助成金」「(私立高等学校等)奨学給付金」と大きく3つの制度があることを理解する必要がありました。「公益財団法人東京都私学財団」のサイトの「都民・保護者の皆様へ」のページに体系的にまとめられています。この他、4つ目として「育英資金」という無利子の貸付制度もあるそうです。

 この財団が統括しているように見える点や、Googleで検索すると一緒くたになった情報または交差したような状態での情報がヒットするため、余計に分かりづらくなっている気がしました。感覚的には「この3つは全くの別物」と捉えて、3つぞれぞれの手続きをするつもりで臨んだ方が結果的に分かりやすく、間違いがない印象です…。

私立高等学校等授業料軽減助成金|申請に必要な書類として事前に住民票を取得しスキャン

 今回はとにかくまず6月19日(月)から申請が始まった「私立高等学校等授業料軽減助成金」の手続きに集中します。この公式ページ中段の「申請手続きのお知らせ」PDFの「5 申請に必要な書類」を読むと、「住民票」は欠かせないことが分かります。e-Shienでマイナンバーカードを使って認証済みなのになぜ住民票も用意する必要があるの?という疑問を抱きつつも、仕方ないので対応します…。

 「世帯全員の記載があるもの」「続柄の記載があるもの」「マイナンバー(個人番号)の記載がないもの」という条件に合うように注意しながら、コンビニでマイナンバーカードを使って住民票を取得(発行料200円でした)し、自前でスキャンしてデータ化しました。なぜ1回、紙を介すの?データで受け取れたらいいのに…。

 必要な書類に課税証明書等も載っているのですが、その下に下記のような注釈があります。

※都内校で、就学支援金を5月末までに申請した場合は、上記(2)の『所得及び扶養状況等を証明する書類』の提出が不要になります。但し、就学支援金の交付対象外となった場合は、後日必要になります。

私立高等学校等授業料軽減助成金>申請手続きのお知らせ(PDF)

 まさにこの通り、「私立高等学校等就学支援金」の申請をし、交付認定も確認できているのできっとこれは必要ないだろうと考え、課税証明書等は用意せず、申請手続きへと進みました。

私立高等学校等授業料軽減助成金の申請手続き

 私立高等学校等就学支援金の手続きは、いらすとやのイラストが印象的な「申請受付サイト」で行います。[IDをお持ちの方]とありますが、ここでいうIDはe-Shienで使った「就学支援金のログインID」とは別で、このサイト専用のものですので[(新規の方)申請開始]から始めます。(はじめ、試しに就学支援金のログインIDで試しましたがログインできませんでした…。)

 最初のページ後半に就学支援金について[あり][なし]を選ぶ項目があり、[あり]を選択すると「就学支援金ログインID」と「就学支援金の受付番号」を入力する項目を埋める形になります。

 次のページに進むと、就学支援金から情報を参照した結果なのか、下記のような一文が表示されましたので、メールアドレスを入力し、進みました。

あなたは、軽減助成金の申請が可能です。また、奨学給付金についても申請できる可能性があります。

 メールが届きますので文中のURLから手続きを進めます。これ以降の工程は「入力内容の途中保存ができません」とのこと。「手続きは30分程かかります…時間に余裕をもって申請をお願いします」と再三表示されるので、とにかく集中できる時間を見つけて行うしかありません…。

 あとは画面にしたがって入力していきますが、気づいた点をメモっておきます。

  • 振込先口座の口座名義人は、その上段の「申請者(保護者等)情報」欄で入力する氏名と同一人物である必要がある。父なら父、母なら母など。

 口座を入力し終えた後のページでは「あなたは奨学給付金の給付対象ではありません」などと自動判定の情報が表示され、進んでいきます。

住民票はJPEG等の画像データに。PDFは不可

 住民票をアップロードするページに遷移します。スキャンしたデータはPDFでしたが「画像はJPEG・JPG・PNG形式(PDFは対象外)でお願いします」とのことで、急遽、JPEGに変換しました。

 課税証明書等が不要な人かどうか自動的に判定し、項目の非表示などをしてくれる訳ではありませんでした。「【都内校の方へ】提出不要の場合がありますので、詳細は上記サイトの「お知らせ」をご確認ください。」と注釈があるだけです。アップロードが必須の項目にはなっていませんので、自分の判断でアップロードはせずに進みました。

 最後に「利用規約・サイトポリシー」に同意する画面が現れ、利用規約に同意するチェックを入れると登録できます。この画面、ブラウザの印刷機能では表示部分しかプリント対象にならない仕様でしたので、別途スクショの機能拡張プラグインを使ってスクリーンショットしました。あとからでも確認できるようテキストデータ等としてダウンロードできる配慮があるとベストかなとは思いました…。

 利用規約の同意が終わると下記のようなテキストが表示される画面に遷移し、手続きは終了します。

申請手続きは以上で終了となります。
審査が完了するまで、しばらくお待ちください。
審査が終わりましたらメールでお知らせします。
後日、修正依頼や内容確認のため、メールまたは電話でご連絡する場合があります。

メールにしたがってパスワードを設定するとマイページ閲覧可能に

 手続き終了後、東京都私学財団オンライン申請受付システムから「[授業料軽減助成金・奨学給付金] 申請手続き完了およびID発行のご案内」という件名のメールが届きます。

引き続き、以下のURLにアクセスし、本システム(マイページ)へのログイン用パスワードを設定してください。

 このようなメッセージとともにURLがありますので、アクセスしてパスワードを設定します。パスワードの設定が完了するとマイページに遷移し、申請状況なども確認できます。

 次は7月に入ったら、就学支援金の2回目の申請を行う予定です。6月の現時点ではまだe-Shienにログインしても該当のボタンはアクティブになっていませんでした。

 何か少しでもご参考になると幸いです…😊



《追記:関連投稿》e-Shienで高等学校等就学支援金の受給継続の継続意向登録と収入状況届出を実施した記録|受給継続意向の登録可能な申請期間はとても短いので注意|要点備忘録(2023年7月3日)



 

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