実家の廃業、遺品整理の一環で200円の古い収入印紙が出てきました。未使用の貯蔵品で25枚ありました。

収入印紙は郵便局で払い戻しや換金、切手等との交換はできない
もう使う予定はないため、払い戻し(返金)や換金ができないか、郵便局で聞いてみたところ、できないと言われたとのこと。確かにネットで調べてみると、郵便局で収入印紙を買うことはできても、換金や払い戻しはできず、見た目は一見、切手に似ていても書き損じのように別の切手やハガキと交換することもできないことが分かりました。あくまで別もの。
自分の仕事などで使ったらと貰ったはいいものの、今は領収書は収入印紙不要のPDF発行ばかりですし、契約書も積極的に電子契約を活用しているため、その用途もありません。そもそも貰ったものですと業務上の用途なのに経費に算入もできません…。
いろいろ調べた結果、下記のような方法で換金できましたので記録しておきます。
今回の収入印紙は現行柄ではなく、1世代前の古いデザインだった
収入印紙はデザイン変更により3世代あるそうで、最新の現行柄は「2018年7月1日〜発行」とのこと。今回対象のものは「1993年~2018年6月発行」の1世代前。一番古い2世代前のものは「1993年以前発行」の絵柄だそうです。
- 現行柄:2018年7月1日〜発行
- 1世代前:1993年~2018年6月発行
- 2世代前:1993年以前発行(一番古い)
収入印紙の買取をしている金券ショップをネットで調べる限り、おおよそ次のような傾向を把握しました。
一方で、国税庁の公式サイトによると、郵便局では所定の交換手数料を支払えば、他の収入印紙に交換することができると説明されていました。
収入印紙の交換制度
収入印紙の交換制度とは、郵便局において所定の交換手数料(交換対象収入印紙1枚当たり5円)を支払い、他の収入印紙に交換するというもので、交換制度の対象となるのは…。
未使用の収入印紙については、郵便局の窓口に2万円の収入印紙を持参して、例えば、200円の収入印紙との交換請求をしますと、5円の交換手数料を支払うことにより、200円の収入印紙100枚との交換ができることになります。また、これとは逆に例えば、200円の収入印紙10枚を2,000円の収入印紙1枚と交換する場合には、50円(10枚×5円)の交換手数料が必要になります。
(注)購入した未使用の収入印紙を郵便局や税務署に持参しても、現金に交換することはできません。
国税庁>法令等>質疑応答事例>印紙税収入>印紙の交換制度
郵便局で交換手数料を払い、「200円の収入印紙25枚」を「5,000円の収入印紙1枚」と交換
そこで郵便局へ行き、交換手数料125円(交換手数料(1枚)5円 x 25枚)を払い、「5,000円」の収入印紙1枚に交換してもらいました。
絵柄は古くても、未使用の収入印紙としての価値に変わりはないため、無事に受け入れてもらえました。もちろん交換後の5,000円の収入印紙は最新の現行柄のデザインです。
事例としては珍しいのか、はじめ、郵便局の窓口では、絵柄が古くてもこのまま使えますよ、という口調でしたが、国税庁のサイトで交換制度があることを把握している旨と交換したい意思を伝えたところ、先方も少し調べつつなのか、多少時間を要した上で、問題なく交換してもらえました。
金券ショップ「アクセスチケット」で買い取ってもらい、換金
続いて金券ショップ。今回は事前に電話で問い合わせ、収入印紙の買取が可能なことは確認済みの「アクセスチケット」の店頭へ行きました。
換金率は店頭とネットでも違いますし、その日のレート(在庫状況等)、同じチェーンでも店舗ごとの状況や判断、いくらの収入印紙か、バラかシートかなどでだいぶ変わるようです。
事前の電話では、換金率は教えられないとのことでした。実際にお店に行くまで分からないルールの模様。
結果ですが、その日、その店頭では買取額「4,500円」でした。ちょうど「90%」。「店頭買取とは異なります」と書いてあるとはいえ、サイト上では「98.8%」となっていたのでちょっと安い気はしましたが、これ以上、時間や労力を取られたくないため、こで換金しました。
実際には交換手数料125円もかかっているので「4,500円-125円=4,375円」で、5,000円が4,375円という感じでしょうか。
ちなみに、実は一番古い「1993年以前発行」の絵柄の200円の収入印紙も1枚だけありましたが、だいぶヨレヨレ、シワシワだったため、郵便局の時点で交換不可と言われました。例え未使用であっても、キレイな状態と保っているものでないとダメなようです。
以上、何かしら少しでもご参考になると幸いです…😊
実家の荷物整理の一環で200円の古い収入印紙が出てきた。デザイン変更により3世代あるらしく、左が1993年以前発行の絵柄、右が1993年~2018年6月発行の絵柄と思われる。https://t.co/xnwBnnDcQf
— 工藤雄司 (@kudoyuji) March 16, 2025
いずれも古く、2018年7月1日〜の現行柄は下記(国税庁公式)…😊https://t.co/YdCd7dnlWs#収入印紙 pic.twitter.com/OGNXuwTtQZ