映画『パッセンジャー』を「観た映画リスト」に追加

観た映画リストに『パッセンジャー』追加。2016年の米国映画。原題は『Passengers』。

  • 個人的には観て良かったと思える、素晴らしい映画だった。Amazonのレビューが現時点で4.2、U-NEXTの約4.5と、高評価なのも頷ける。それにひきかえ、Wikipediaの「批評家の反応」欄を読むと「著名な批評サイトの評価は芳しくない」「科学的に致命的な欠陥のある物語を克服するには不十分」等と低評価との記述。正直、批評家って無意味だよなぁと思ってしまう。視点や思考がひねくれてしまっているのだろうか。
  • 非常にシンプルなあらすじだけど、人間の真理をついている。いろいろ考えさせられる。シンプルなのに十分観れてしまう、楽しめるのは、宇宙船内や宇宙空間の未来的、SFX的画作りがチープではなく、しっかり作られているから。このストーリーで宇宙的な描写にそこまでお金を使う必要があるのか、逆に言うと、そこまで宇宙的な描写にお金を使うならもっと話の展開を広げようとしてしまうのでは、と思うけど、シンプルなあらすじのまま、しっかり宇宙的な描写を怠らないバランスが、この映画の成功ポイントの一つだと感じた。そもそも登場人物、役者が驚くほど少ない。舞台も宇宙船の中と周囲のみ。それなのに楽しめる、そして考えさせられるのは本当に凄い。
  • 宇宙船内で一人だけ目覚め、地球とも交信できず、たった一人で人生を終えなければならない状況。想像しただけで絶望的なもの。何かコンテンツを生み出しても、受け手がいないんじゃ意味がない気がした。受け手など気にせず、自分の好きなものを作ればいいんだよ的な考え方もよく登場するけど、この映画の主人公の環境下において再考すると、本当に受け手ゼロの状況というのは、恐ろしく無機質で絶望的。やはり受け手がいてこそのクリエイティブなんだなぁと強く感じた。
  • 自分が死んだ後の後世の人たちに向けてならコンテンツを伝えられる話の設定だけど、生きている間は受け手ゼロの状態で何かコンテンツを創造し続けるなんて、精神的に無理だろうなとも思う。
  • 宇宙船の中のプールが重力を失った場合、水は空中にボール状に浮かび上がるのかと知る。科学的に、実際にどこまでリアリティがあるのか分からないけれど、とても興味深いシーンだった。
  • SFラブストーリーの触れ込みだけど、その部分のみならず、人生そのもの、生きるとは、他者や社会とは、を考えさせられる話。

 以上のような感想でした…😊

★★★★★|5


Adobe Fireflyでテキスト「広大な宇宙空間を背景に、宇宙服を着て宇宙遊泳をしている2人の人間。巨大な宇宙船も見える。地球からは遠く離れた暗く深遠な宇宙ではぐれた孤独と不安。」(コンテンツタイプ:アート/縦横比:ワイドスクリーン(16:9))から生成したイメージ画像。


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