レンタルサーバーのロリポップ！
を独自ドメインのメールサーバーとして利用しているメールアドレスについて、送信先がGmailのメールアドレスの場合、その相手先に届かないという未着エラーが生じるようになってしまいました。時期はここ数か月前から顕著に発生している印象があります（曖昧ながら感覚的には2023年1月前後から目立つようになり始めた感じです…）。
迷惑メールフォルダに振り分けられる訳ではなく、こちら側（送信側）に「Undelivered Mail Returned to Sender」という件名のエラーメールが返ってきて、相手先では受信された形跡すら残らない、ある意味「完全な未着メール」となります。
「Undelivered Mail Returned to Sender」の実例
「Undelivered Mail Returned to Sender」という件名のエラーメールには下記のような英文が記載されています。
This is the mail system at host mail-proxy***.phy.lolipop.jp.
I’m sorry to have to inform you that your message could not be delivered to one or more recipients. It’s attached below.
For further assistance, please send mail to postmaster.
If you do so, please include this problem report. You can delete your own text from the attached returned message.
The mail system
SPFレコードを設定することに。但し、ムームードメインでムームーDNSを利用している必要あり
経験上（感覚的に）、SPFレコードを設定すれば解消しそうだなと思い、その作業を行なったところ、結果としては無事に解決しましたので、この記事に内容を記録しておきます。
大前提として、独自ドメインが「ムームードメイン
」で管理され、なおかつ、DNS（ネームサーバー）が「ロリポップDNS」ではなく「ムームーDNS」である必要があります。
ロリポップのDNS（ネームサーバー）を利用している場合は、ロリポップを利用するために必要なレコードが自動で設定されております。任意のレコードを設定することはできません。
ロリポップ＞レコード情報の設定はどうしたらいいですか（ロリポップのDNS利用）
独自ドメインでムームーDNSをご利用の場合以外は、任意のレコード情報を設定することはできません。
ロリポップ＞SPFレコードの設定はできますか
＊「ムームーDNSをご利用の場合以外は」との通り、言い換えれば「ムームーDNSをご利用の場合」しか、任意のレコード情報を設定できないという意味です。
ロリポップDNSをご利用中でムームーDNSへ移行する場合の手順はロリポップ公式の下記ページをご参照下さい。
- ロリポップ公式＞ムームーDNSへの移行
ムームードメインのコントロールパネルにログインし、ムームーDNSを選択
ムームードメインにログインし、コントロールパネルの［ドメイン操作］＞［ムームーDNS］を選択、その後、今回、SPFレコードを設定するドメインの［変更］を選択します。
［設定2］で［種別］［内容］欄を設定し変更
下段にある［設定2］の空いている一つの行について、下記のような設定をします。［サブドメイン］欄は空欄のままです。
- ［種別］＝「TXT」を選択。
- ［内容］＝「v=spf1 include:_spf.lolipop.jp ~all」という文字列を入力。
設定後、直下にある［セットアップ情報変更］ボタンを押します。
「カスタム設定のセットアップ情報確認」画面が表示され作業完了
無事にセットアップ情報の変更が完了すると「カスタム設定のセットアップ情報確認」画面が表示されます。SPFレコードの設定はこれで完了です。
この設定変更が、実際にムームーDNSに反映されるまでは「1時間ほど」かかるとされています。（いろいろな条件の組み合わせでかなり変わってくるのだと思いますが、感覚的には30分もあれば反映した感じはありました…😊）
SPFレコードの設定が反映されているか確認
SPFレコードの設定が無事に反映されているか確認するには、Windowsではコマンドプロンプト、Macではターミナルを利用する方法などがありますが、今回はWebブラウザ上で利用できる「nslookup(dig)テスト【DNSサーバ接続確認】」というオンラインツールのお世話になりました。
［ホスト名(FQDN)を指定してください］欄に独自ドメイン（wwwは含めず「example.com」等のように入力）、［オプション］は「TXT」とし、［dig実行］を押します。
すると［結果］欄の「ANSWER SECTION」に「TXT “v=spf1 include:_spf.lolipop.jp ~all”」という文字列の反映が確認できました。
テスト送受信、ロリポップ利用のメールアドレスからGmailへの送信は問題が解消され、無事に受信できました！
SPFレコード設定が無事に反映されていることを確認後、実際にロリポップ利用の独自ドメイン・メールアドレスからGmailへ送受信テストのメールを送信してみました。
その結果は問題なく送受信完了。エラーメールは当然返ってくることはなく、Gmail側では無事に受信できました！
同様の症状についてすべてこの方法で解決する訳ではないと思いますが、少しでも解決の糸口やご参考になると幸いです…😊
《参考リンク》
- ロリポップ公式＞レコード情報の設定はどうしたらいいですか（ムームーDNS利用）
- ロリポップ公式＞教えて！レンタルサーバーのこと＞SPFとは？SPFの仕組みとSPFレコードの設定方法について解説します
- ロリポップに関する記事一覧
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