PayPalから「マイナンバーをご確認ください」というメール。マイナンバーカードの両面をアップロードして本人確認手続きをしなければならない件。

2023年8月2日にPayPalから「マイナンバーをご確認ください」という件名のメールが届きました。PayPalは、これまで長年、主に外貨の受け取りに利用し、ごく稀に海外サイトでの支払いの際の決済にも利用してきましたが、この内容のメールを受信するのは初めてです。

日本国外にお住まいの方との資金の送受信、または海外のウェブサイトでのご購入を行うには、適用される法律および規制に準拠するため、まずはマイナンバーを使用して本人確認手続きを行ってください。

情報のご提出方法

[マイナンバーの確認]をクリックしてログインし、画面の指示に従って情報をご提出ください。または、ログイン後に通知をご確認のうえ、表示されたリンクからご提出いただくことも可能です。

情報の確認には通常7〜10日かかります。確認が完了しましたらお知らせいたします。その後は、海外への送金や、PayPalに対応した場所ならどこでもお買い物をお楽しみいただけるようになります。

件名「マイナンバーをご確認ください」というPayPalからのメール本文
https://twitter.com/kudoyuji/status/1686714404098760704

PayPal公式サイトから該当の手続きページを確認

 この手のメールは偽のWebサイトへ誘導するフィッシング詐欺等のケースも多いため、メール本文のリンクはクリックせず、必ず自らWebブラウザを立ち上げ、ブックマークやGoogle検索等を通じてPayPalの公式サイトへ行き、そこから該当の情報が掲載されているかどうか確認するようにしています。

 PayPal公式サイトにログインすると「通知」欄に「アカウントの警告があります」という見出しで次のような警告文が掲載されていました。

海外取引を完了するには、適用される法律および規制に準拠するため、最初にMy Numberを使用して本人確認手続きを行ってください。

PayPal

 「My Numberをご確認ください。」のリンクをクリック、[今すぐ開始]で手続きの工程に入ります。

 「PayPalアカウント保有者の情報を追加してください」ページで「氏名」「生年月日」そして「マイナンバー」欄に12桁の数字の個人番号を入力します。現在の居住地住所を確認し[送信]。

マイナンバーカードの表面と裏面を自分でデータ化しアップロードする必要

 すると「追加情報が必要なようです」として「書類が必要です」の横の[情報を追加]を選択します。

 「マイナンバーの証明をアップロードしてください」とのページが表示されます。「個人番号(マイナンバー)の証明」として「個人番号(マイナンバー)カード(表面と裏面)」を自分でスマホやスキャナー等で撮影またはスキャンし、「JPG、GIF、PNG、PDF」(各最大5MB、合計5MBまで)のいずれかのファイル形式で準備の上、アップロードする必要があります。

 「文書タイプの選択」のプルダウンメニューを開くと、ほかに「個人番号(マイナンバー)の通知カード」「住民票のコピー」「住民票記載事項証明書」等も選択できるようになっていました。


Twitter Xでの投稿をきっかけに、手続きは中断し、この要請の妥当性について調べることに

https://twitter.com/kudoyuji/status/1687064505828990976

 日本国内の銀行でもないPayPalという米国の一民間企業に、マイナンバーカードの両面を画像化し、そのままアップロードしても良いものかどうか、セキュリティ面での疑問と不安を抱き、手続きはここで中断しました。このPayPalからの要請をつぶやいたTwitter Xでの投稿に、引用リツイートを通じていろいろな周辺情報が集まり、まずはこの要請が妥当なものなのかどうか、問い合わせてみることにしました。

 行政機関の一つ、個人情報保護委員会が設置している「マイナンバー苦情あっせん相談窓口」に電話してみました(メールやコンタクトフォームでの問い合わせ手段は設けられていない模様)。PayPalで海外送金をしているなら必要な手続きではないでしょうか?というような主旨の回答でした。マイナンバーカード両面を丸々データ化してアップロードする手段自体に不安がある旨を伝えたのですが、その点に違和感は抱いていない様子。

 さらに詳しい説明を受けたければ、金融庁の「金融サービス利用者相談室」に聞いてみてほしいと電話番号を案内されましたので、続いてそちらに電話をしてみました。ただ、回答は、マイナンバー苦情あっせん相談窓口での回答とほぼ似たような説明しか得られませんでした。少なくともこの2つの行政機関は、PayPalからの当要請に気になる点はないという見解のようです。

 本件に関するPayPal公式の説明ページは「本人確認手続きを行う方法を教えてください。(CIP)」が該当します。この手続きは「本人確認プログラム(CIP)」と呼ばれ、やはり「携帯電話で証明書の写真を撮影し、PayPalにアップロードしてください」とのこと。「本人確認を希望しない場合はどうなりますか?」の欄には「送金や資金の受け取りなど、PayPalの一部の機能をご利用いただけなくなる場合があります。」と記載されています。

 さて、現時点での結論ですが、この手続きは中断したまま、つまりマイナンバーカードのアップロードは行わないまま、しばらく様子を見ようと考えています。前述の「送金や資金の受け取りなど、PayPalの一部の機能をご利用いただけなくなる場合があります」の説明について、実際にはどのような制限がかかるのか、見てみたいためです。そして海外からの送金が受け取れないなどの支障が生じてしまった場合には、心配ではありますが、マイナンバーカードの画像をアップロードするしかないかなと思っています。

 もちろん、マイナンバーカードの画像のアップロードに抵抗がなく、むしろ引き続き遜色なくPayPalを活用していきたい方の場合、すぐにでも本人確認手続きを完了してしまった方が現実的かと思われます。

 確定的な結論には至っておらず恐縮ですが、少しでも判断材料、ご参考になれば幸いです…😊


【追記】2023年9月18日、海外からの送金を受け取れなくなるとの催促から、最終的にはマイナンバーカードの画像をスキャンし、アップロードしました。その顛末は下記の別記事にまとめています。


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