ヨドバシカメラ、写真のプリントを受け取るため、久しぶりに通販ではなく店頭に買い行ったら、ごく自然にレジ袋に商品を入れてくれました。もちろんこのレジ袋自体は無料です。
その場では気に留めなかったのですが、帰ってから急に、なぜコンビニやスーパーと違い、ヨドバシカメラはレジ袋を撤廃したり有料化したりしないで済んでいるのだろうと不思議な気がして調べてみました。
無料で入れてくれたレジ袋をよく見ると次のような文字が印刷されていました。
この袋は石灰石から生まれた環境に優しい新素材LIMEXでつくられており、石油由来樹脂の使用を削減しています
なるほど、この「LIMEX」(ライメックス)という新素材に秘密があるのかと検索すると、「株式会社TBM」という企業が日本国内で自社開発(特許取得)した素材だとわかりました。
公式サイト内「LIMEX製品とは?」のページの「レジ袋・ショッピングバッグ」のコーナーを読むと、次のような記述があります。
大手家電量販店 A社の場合
LIMEX製品とは?(公式サイト内)
2020年7月より「レジ袋有料義務化」が開始し、ポリエチレン製の袋からすべてLIMEX製の袋に切り替わりました。LIMEXの「訴求表示」を袋に大きくデザインすることで、環境に配慮した取り組みを推進する企業姿勢を一般消費者に伝えることができています。
レジ袋を減らすため禁止・有料化したのはレジ袋がプラスチック製だからだと理解しているので、これはプラスチックじゃないんだろうなと、それならこのLIMEX袋を捨てる場合はどうなるんだろうと調べると、「一般消費者がLIMEX製品の処分をする際の方法を教えてください。」というページがありました。
*LIMEX製品は、古紙回収には混ぜないでください。
LIMEX製品の処分について|一般消費者がLIMEX製品の処分をする際の方法を教えてください。
(リサイクルする場合)
TBMでは各自治体や協力会社と連携し、独自に回収BOXの設置を進めております。LIMEX製品は、「容器包装リサイクル法」が定める「容器包装プラスチック」の対象外ですが、「プラスチック資源循環促進法」においては「プラスチック使用製品」に該当します。
資源ごみとしての扱いは、お住まいの自治体のルールに従ってください。
(廃棄する場合)
LIMEX製品は可燃です。廃棄する場合は、お住まいの自治体のルールに従い処理してください。
「これはプラスチックじゃない、紙です。紙と同じように処分してください」みたいな分かりやすい解説がないのでここに辿り着いたのですが、そこまで単純な話ではなさそうです…。
- 「古紙回収」に混ぜてはいけないので「紙ではない」?
- 「プラスチック資源循環促進法」においては「プラスチック使用製品」に該当ということは「プラスチックじゃない」とは言い切れない?
- 「自治体のルールに従い処理してください」としつつも「LIMEX製品は可燃です」ということはズバリ「燃やすごみ(可燃ごみ)」でいいの?
「新素材」は文字通り「新しい」ので、「紙でもプラスチックでもない」ということなのかと思います。もっと明快な説明があるといいのですが…。
ちょうど2023年4月25日のTOKYO MXの記事を見かけました。
「プラスチックがLIMEXに置き換わると、約3割~4割程度の石油使用量削減が見込めるそう」とのこと。その他の情報を見ていても、マイクロプラスチックが与える自然界への影響が改善されるのではなく、あくまで「石油使用量削減」がメインでうたわれている印象を受けました。
燃えるとはいえ、自然界で「自然に消える」魔法ような素材ではないんだろうとも理解しました。
レジ袋の禁止・有料化は様々な意見があるので難しいところですが、少なくともLIMEX袋については、プラスチック製レジ袋の問題を解決するものという風に単純に理解していはいけないのだろうと、現時点ではひとまずそこに落ち着きました。LIMEX製とはいえ、ヨドバシのレジ袋継続がいいのか悪いのか、正直、難しいところだなぁという感想が率直なところです…🙂