観た映画リストに『ザ・ギフト』追加。2015年の米国映画。原題も同じく『The Gift』。
- 前半、途中で断念しそうなタイプの映画かなとも思ったが、撮り方や映像のトーンが好みだったので何となく観続けることができた。中盤からどんどん面白くなってきた。
- 途中まではまさか高校時代のいじめの話だとは想像できなかった。
- 主人公サイモンは最悪なキャラ設定だった。全体を通して一番最悪だと思ったのは、終盤に差し掛かるところ、自分からゴードンのいる地下駐車場へ謝りに行ったのに、謝罪を受け入れるよう強要し、暴力まで振るう。こういう人間だと見抜けずに結婚してしまったロビンも何だかなという感じ。
- そもそもサイモンは転職先での昇進ばかりを気にしていて、そのための根回しが仕事というタイプで、正直、実際にはビジネスの実務において実力があるのかはかなり疑問。仕事においても家庭においても、体裁ばかりを気にして、本質はなく、次第にメッキが剥がれていくタイプという印象。それが前述の謝罪の一件に集約されている感じがした。
- 最後の2択の答えを明かさないまま終わる部分は意外だった。
- 『ザ・ギフト』というタイトルと内容には開きがある印象。個人的には玄関先に度々置かれていた贈り物には余り重きを感じなかった。Wikipediaの「製作」欄に載っている、当初のタイトル候補だったという『Weirdo』(変な人)の方がまだイメージに近い。ただ、このタイトルだと商業的、興行的に厳しいと読んだのだと思う。内容をストレートに日本語タイトルにするなら『いじめの代償』という感じか。まぁ、このタイトルも商売的にあり得ないかとは思うけれど…。
以上のような感想でした…😊
★★★★☆|4