Twitter依存からの脱却。突然サービス終了となっても困らない対策を講じる

Twitter(ツイッター)の先行きが非常に怪しい中、Twitterとの距離感をはかりかねていましたが、愛用していたTwilog(ついろぐ)すらもAPI有料化で終了させてしまう事態にもはや限界を見ました。

 Twitterアカウントは仕事とパーソナルなものをあわせるとかなりの数を運営・管理していますが、目的別で大別すると「情報発信用」「情報アーカイブ用」に分かれます。この先、仮にTwitter自体がサービス終了、消滅した場合、「情報発信用」については公式サイトやYouTubeなど元ソースを広める目的で使っているため、一次情報が消える訳ではなく、新たなPR方法を考えればいいかなと割り切れます。

 問題は「情報アーカイブ用」で、特に日記やメモ代わりに使っている個人のメインアカウント「@kudoyuji」のデータが消えると、追えない情報が出てくるので困ります。

 アカウントは2010年6月に作成しましたが、本格的に活用するようになったのは東日本大震災がきっかけで2011年3月頃からでした。文字通り、短文投稿サイト、短文ブログとして、それまでのブログに変わるツールとして丸12年、まさにヘビーユーザーでした。

 日常の一部になっており、いわばTwitter脳のように情報のインプット・アウトプットが有機的に交差する思考の集積所になっていました。しかし今後、突然サービスが閉鎖されたり、機能が大幅に変更される可能性を感じます。そうなると喪失感が半端ではないので予め対策を講じることにしました。

全ツイート履歴をダウンロードしバックアップ

 [設定とサポート]>[設定とプライバシー]>[アカウント]>[データのアーカイブをダウンロード]から全ツイート履歴をダウンロードし、手元のローカル環境にバックアップしました。

 手続き後すぐにダウンロードできる訳ではなく、Twitter側の処理を待たなくてはなりません。最近のTwitterの動向から、もしやもうこの機能もまともに動かないのではないかとも懸念しましたが、ほぼ24時間後にメールが届き、無事にダウンロードできました。

 5.7万件のツイートがありますが、ZIPファイルの段階で容量は3.04GBでした。解凍すると非常に上手く情報がまとめられていて、HTMLファイルもあるのでそれを開くと、アーカイブファイルを手軽に閲覧できます。この仕様自体は素晴らしいと思います。

 この全件ダウンロード、Twitter側には結構負荷がかかると思うので、必要なアカウントについては、個人的には早いうちにやっておいた方が良い気がします。いざサービス終了となった場合、取り付け騒ぎのようにこの機能が上手く作動しなかったり、なかなかダウンロードのメールが届かなかったり、エラーでデータが不完全だったり、ひと騒動起きそうな予感すらあります…。

ツイートやリツイートを通じてTwitterに記録する今後のデータはWordPressに集積

 だいぶ以前にも全件ダウンロードをしたことがあるのですが、定期的にこれを行うのも手間ですし、前述のように突然、使えなくなる可能性もあります。そこで全件ダウンロード以降のツイートについて、Twitterに依存しないで済む運用方法を検討しました。

 Mastodon(マストドン)、Notion(ノーション)、notememo(メモ)ブログTumblr(タンブラー)、はてなブログなど、いろいろ比較検討したのですが、結果的には他力本願ではないWordPress、つまりこのパーソナルWebサイト「YujiKudo.com」に落ち着きました。(受け皿として、Facebook、Instagram、TikTok、LINE、mixi(ミクシィ)辺りは個人的に全くピンとこないのではじめから除外しています…。)

 やり方としてはこうです。「自分で投稿したツイートやリプライ」と「リツイート」を分け、それぞれWordPressの下書き投稿に埋め込んでいきます。そして一定数が溜まった段階で公開し、以降は同様に別の下書き投稿へと続きます。

 具体的にはすでに初回の投稿は公開しましたので次の通りです。専用のカテゴリを設定し「このページ」に全てがまとまるようにしています。

 もちろん、Twitterのみで完結する従来の状態に比べると煩雑なのですが、Twitterが無くなる世界を想定しているため仕方ありません。そもそもTwitter以前の時代にはブログに同じようなことを書き溜めていたため、Twitter普及以降の世界ではTwitterは高効率の短文メモとなっていました。それだけTwitterは便利で素晴らしい、情報を効率よく加速させるSNSサービスだったといえます(考えれば考えるほど残念な展開ですね…)。

 Twitterが大幅に変わってしまうか、サービス自体が終了となるまでは、この形で運用してみようと考えています。「インプットしながらアウトプットする」という使い方に大いに魅力を感じているため、このような形にしつつ、万一乗り換える必要に迫られた場合には、noteか、Mastodon辺りとWordPressを併用する形にするかもしれません。

 なお、これはあくまで「情報アーカイブ用」として最重視している@kudoyujiだけで行います。その他のアカウントはそこまでして保管するような位置付けではなく、一次情報は別にあるため、発信用に活用できるうちは活用し、終わるとなれば諦めることにしました。

 時代が進化するのではなく退化するような感じで、正直、それがイヤですね。最先端の技術とサービスで世界を牽引してきたイメージのマスク氏が時代を逆戻りさせてしまっている印象すらあります…😊


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